「一宮町の海岸を世界サーフィン保護区へ」構想
まぶち昌也氏の今後方針について
わたくしが一宮町の町長に当選した場合、「一宮町の海岸を世界サーフィン保護区へ」という構想を、わたくし自身、そして一宮町の行政が主体となって進めていきます。
世界サーフィン保護区の認定委員会は、海岸保護(含む侵食防止)や、サーフィンの経済的地域貢献などについて専門的調査を行い、行政が役立てられるように報告してくれます。海の問題のひとつのネックは、ご存知の通り、共有すべき基礎データが絶対的に不足していることにあります。県だけがデータを持つのに対し、それ以外の人々が依拠すべきデータをもっていないのです。その点からすると、世界サーフィン保護区認定委員会への申請を行うと、委員会から色々な調査 や提言をしていただけるようになるでしょう。これは、一宮町のサーフィンの波、そして良好な海岸環境を守るために、県・国レベルの枠組みを超えて、世界的な視野からの海岸環境への具体策を講ずることができるようになることを意味します。その上で、複眼的視点から、県や国との協力のもとで、保護・増進のための事業を進めてゆくことになります。
こうした点からすると、「一宮町の海岸を世界サーフィン保護区へ」構想を、一宮町行政としてまとめ上げ実現させてゆくことは、今後の一宮の海を守ってゆくにおいて、決定的に重要です。
そして、いまだひとつも認定を受けた海岸のないアジアの中で、一宮町の海岸が、「世界サーフィン保護区」の認定を最初に受ける事が出来れば、日本全国、環境悪化や開発により消滅するサーフポイントがある中、一宮町の海岸のサーフポイントは、悪い影響を受けることを免れ、海岸を守るための条例制定も可能になるでしょう。
また、まだ一宮の海を訪れたことないサーファーも、一度は世界サーフィン保護区でサーフィンをしてみたいと思う事でしょう。更には、サーフィン大会の開催地としても、世界サーフィン保護区に指定されていることによって大きなブランド力を持つことになり、他の地域よりも一宮町で開催される可能性も高まります。
もちろんオリンピック開催もその一つです。オリンピックにおける、初のサーフィンの開催地となるためにも、ぜひ「世界サーフィン保護区」の認定を受けたいと思います。
これがわたくしの考えです。
是非とも皆様とともに、この構想を実現させたいと思います。ご協力をお願いいたします。
まぶち昌也
一宮町の海岸を「世界サーフィン保護区」へ!
現在「世界サーフィン保護区」に指定されているのは、USAカリフォルニア州マリブビーチなど世界でも8か所の海岸線だけです。最も新しい指定地区は、今年指定されたオーストラリアはクィーンズランド州ゴールドコーストにあるスナッパーロックスからキラ、バーレーヘッズまで南北15キロ。世界サーフィン保護区に指定されたことを記念して、この海岸線を有するクィーンズランド州首相も出席した記念碑の除幕式が3月に行われたといいます。現在「世界サーフィン保護区」に指定されているのは、以下の8カ所です。

1、Gold Coast, Australia
2、Punta de Lobos, Chile、
3、Bahia Todos Santos, Baja, Mexico
4、Huanchaco, Peru
5、Santa Cruz, California, USA
6、Manly Beach, Australia
7、Ericeira, Portugal
8、Malibu, California, USA
一宮町には、こうした8か 所にも引けを取らない世界有数のサーフィンのための波があります。一宮町の海岸が「世界サーフィン保護区」に指定されれば、一宮町は、海岸環境を守りながら発展できるチャンスを得ることになります。ところが今は海岸浸食対策だと言って作られた構造物によって、見るも無残な姿となり、まるで工事現場のような 海岸になってしまっています。
「オリンピックの開催地に」と言っていますが、こんな工事現場のような海岸で本当にオリンピックが開催されるでしょうか?
世界の人たちも認める「世界サーフィン保護区」で開催されてこそのオリンピックです。
しかし「世界サーフィン保護区」に指定されるためには、環境・文化・経済、およびコミュニティとしての独自性を認めてもらえるように、各対策を進めなければなりません。
例えばサーフィンの波を守るため、構造物による海岸浸食対策とは決別し、多くの方から寄せられるアイデアを比較検討し、海岸環境に優しい養浜事業を、一宮町 を上げて進めていきます。一例としては、太東漁港や一宮川には、砂がたくさん堆積しています。この砂をサンドバイパスと呼ばれるパイプラインで砂があると ころから砂のない浜へと供給する方法なども検討してみるべきでしょう。
海岸の利用施設としてシャワーやトイレなどは当たり前、例えばBBQなどができる設備など誰もが海岸を利用したくなるような設備を整備することが必要です。
「12社祭り」など一宮町の海岸は文化・歴史的にも価値の高い場所です。年間来場者数50万人とも言われるサーファーやその家族たちを意識した観光産業にも力を入れれば、必ず大きな経済的発展につなげることができます。そして、海と共生する歴史 と文化の町・一宮として、コミュニティとしての独自性を明確化していき、「世界サーフィン保護区」に指定されることを目標に具体的な政策を進めていきます。サーファーの皆さん、ぜひ私と一緒に一宮町の海岸を「世界サーフィン保護区」に指定されるようにしていこうではありませんか。
そしてオリンピック会場に相応しい一宮の海岸で、オリンピックを開催させようではありませんか。
オリンピックまであと4年。この4年間を一緒に進み、一宮の海岸環境を世界サーフィン保護区にふさわしいものにしていきましょう。
一宮の海岸環境を考える会 理事
まぶち昌也
【経歴】
・1957年(昭和32年)生まれ 58歳
・神奈川県戸塚で田んぼと雑木林を友として育つ
・東京大学大学院・駒沢大学大学院 終了
・東京大学助手
・専修大学助教授
・学習院大学教授(平成28年3月末退職)
・アメリカ・ハーバード大学に訪問学者として一年間在籍
・中国・北京大学に留学生として二年間の滞在経験
・専門は、中国の思想史
・特技 英語・中国語
・一宮の海岸環境を考える会理事
●現在の一宮町の海岸の状態
●サンドバイパスによる養浜事例(オーストラリア・サーフィン保護区に指定されているバーレーヘッズ)
●海岸利用者が使用出来る公共設備事例(オーストラリア)