9月19日日曜日、第2回目の協議会「一宮の魅力ある海岸づくり会議」の開催日。午前中には委員らが一宮・太東・サンライズと海岸の現地視察を行った。各海岸は残暑厳しい日差しの下、多くのサーファーや家族連れ達で賑わっていた。そして午後、ホテル一宮シーサイドオーツカを会場として開催されたこの日の協議会では、それぞれの立場から参加している委員のうち、海洋生物学の専門家である秋山章男元東邦大学教授、当会の事務局長であり一宮町サーフィン業組合長の中村新吾、地曳網保存会、海の家の関係者らが、あらかじめ準備したプレゼンテーションを行った(内容については、今後一宮町のHPで掲載される議事録を参照してください)。
各プレゼンテーションの後、当会代表の小松は茨城県鹿島市周辺の既に完成しているヘッドランド周辺が激しい離岸流の発生のため、立ち入り禁止となっている事実等を鑑み、一宮の海岸も同様に立ち入り禁止になってしまって本当に良いのか、少なくとも一宮町の住民や全国から一宮の海岸を利用する人々はそう思っていない(2009年一宮町による住民アンケートや全国の署名者約4万5千人より)、従って海岸利用者の意見も取り入れた構造物を検討すべきと発言。一方、宇多高明氏(土木研究センターなぎさ総合研究室長)からは、一宮の海岸でT字形状の完成を目指して進められてきた10基のヘッドランドに関し、その完成後の利用・安全性を含めて工事のあり方を見直す必要性について次のような趣旨の提案を得ることができた;ヘッドランドの先端をT字にすることが目的ではない。海岸浸食からの防護・保全効果を期待して進められてきた工法について、“利用”という視点を入れT字ではなく例えば先端をマッチ棒のような形状とし滑らかなスロープのように海中に傾斜する形態の設計の方向も考えられると思うが、こうした考えを反映した構造物のプランを次回の会議に提出し検討してどうか。この提案を、委員全員と千葉県は了承し、次回会議の方向性としてまとまるに至った。

当会としましては、私たちにこうした流れを作る力を与えてくれた4万5千もの署名を下さった方々に感謝いたします。そして私たち住民の意見を聞き入れる“開かれた行政”として、千葉県の担当者の方々に感謝いたします。またこうした会議の方向へ導いてくれた学識者の近藤健雄氏(日本大学理工学部海洋建築工学科教授)、宇多高明氏(土木研究センターなぎさ総合研究室長)、清野聡子氏(九州大学工学研究院環境都市部門准教授)、工事を受注している工事関係者の方々に感謝いたします。
次回協議会は12月の開催を予定しており、この流れが実現できるのか、今後の一宮の海岸環境を決める重要で歴史的な会議となりそうです。

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